ビューティーboys☆
一方、心は病院へ来たのはいいものの、彼方の病室を訪ねる勇気がなく待合室に座っていた。
ただ見ているしか出来なかった
塔上くんが、周りに適確な指示を出しているのを耳で聞いていただけ。
器の小ささを感じた。
心が落ち込んでいると、視界の端に麗が映った。
彼も心なしか暗い。
励ました方がいいのかな。
悩んだ末、心は一声かけようと近寄った。
「麗!」
しかし病院に響いたのは心の声ではなかった。
「愁・・・」
心は足を止め、様子を見守った。
看護師に「静かにしてください」と軽く注意された愁は、麗を連れて場所を変えた。
心も気づかれないよう後をつけると、裏庭についた。
愁は芝生の上にごろんと寝転んだ。
芝生がそよ風に揺られ、愁の頬をくすぐった。
麗も愁に促され、青空を仰いだ。
二人の視界は青空と、それによく映える白い雲で満たされた。
「ここで終わりにしようぜ」
愁が腕を頭の後ろで組んで枕にした。
麗は、彼が何を言いたいのか分かっていた。
ただ見ているしか出来なかった
塔上くんが、周りに適確な指示を出しているのを耳で聞いていただけ。
器の小ささを感じた。
心が落ち込んでいると、視界の端に麗が映った。
彼も心なしか暗い。
励ました方がいいのかな。
悩んだ末、心は一声かけようと近寄った。
「麗!」
しかし病院に響いたのは心の声ではなかった。
「愁・・・」
心は足を止め、様子を見守った。
看護師に「静かにしてください」と軽く注意された愁は、麗を連れて場所を変えた。
心も気づかれないよう後をつけると、裏庭についた。
愁は芝生の上にごろんと寝転んだ。
芝生がそよ風に揺られ、愁の頬をくすぐった。
麗も愁に促され、青空を仰いだ。
二人の視界は青空と、それによく映える白い雲で満たされた。
「ここで終わりにしようぜ」
愁が腕を頭の後ろで組んで枕にした。
麗は、彼が何を言いたいのか分かっていた。