ビューティーboys☆
お茶の味も違う
なんというか・・・上品だ
「あっ、あった」
麗が再生ボタンを押すと、CMが流れた。
早送りしていくと、バラエティ番組が映った。
心もたまに見ているやつだ。
『さぁ、今日は山口県から御越しの桜木武さん。桜木さんは少し変わった調理方法をお客様にお見せするとか。では、さっそくやって頂きましょう!』
司会者の言葉で周りの証明が落ち、あらかじめ用意された調理台の前に立つ桜井さんに、スポットライトが当てられた。
するとどこからかジャズの音楽が流れ、それに合わせて材料に包丁を入れた。
ただ包丁で切るのではない。
まな板なんか、あってないようなもの。
ほとんどを空中で行う。
まさにパフォーマンス。
もっとも、これほどのことができるからテレビ出演しているのだが。
心が呆気にとられながら眺めていると、四人もテレビを食い入るように見ていた。
特に愁が。
「いいじゃねぇか」
見終えた愁が第一声を発した。