ビューティーboys☆





お茶の味も違う


なんというか・・・上品だ





「あっ、あった」


麗が再生ボタンを押すと、CMが流れた。


早送りしていくと、バラエティ番組が映った。


心もたまに見ているやつだ。





『さぁ、今日は山口県から御越しの桜木武さん。桜木さんは少し変わった調理方法をお客様にお見せするとか。では、さっそくやって頂きましょう!』





司会者の言葉で周りの証明が落ち、あらかじめ用意された調理台の前に立つ桜井さんに、スポットライトが当てられた。


するとどこからかジャズの音楽が流れ、それに合わせて材料に包丁を入れた。


ただ包丁で切るのではない。


まな板なんか、あってないようなもの。


ほとんどを空中で行う。


まさにパフォーマンス。


もっとも、これほどのことができるからテレビ出演しているのだが。


心が呆気にとられながら眺めていると、四人もテレビを食い入るように見ていた。


特に愁が。


「いいじゃねぇか」


見終えた愁が第一声を発した。














< 70 / 82 >

この作品をシェア

pagetop