ビューティーboys☆
心と同じ考えの人間が居るらしく、校内はエントリーした人がちらほら見えた。
四階までくると流石に誰も居らず、静まり返っている。
廊下を歩いていると、誰かの話し声が耳に届いた。
忍び足で近づき、その人のいる教室のドアに耳をあてた。
「あぁ、ぬかりはない。絶対優勝してみせる」
口ぶりから出場者であることは間違いない。
心はライバルの顔が気になり、ドアの隙間から覗いた。
よく見えなかったので、手を掛け隙間を広げようとしたが、向こう側から力が加えられ、ドアは全開になった。
「「あっ・・・」」
正面からのご対面。
「水亀実・・・」
「お前は鏡夜だな?」
実は長い髪を掻き揚げた。
その姿もさまになり、思わず見とれてしまう。
「悪いが優勝は俺がもらう」
堂々とした勝利宣言に、心は呆気をとられたが、すぐに負けじと言い返した。
「俺だって負けない」
友哉に、これから一人称を「俺」に変えろと言われたが、やはり言い馴れない。
声はもとから低めだったので、意識していれば問題はなかった。
「ま、お互い頑張ろう」
すれ違いざまにつぶやいて、実はどこかへ歩いていった。
四階までくると流石に誰も居らず、静まり返っている。
廊下を歩いていると、誰かの話し声が耳に届いた。
忍び足で近づき、その人のいる教室のドアに耳をあてた。
「あぁ、ぬかりはない。絶対優勝してみせる」
口ぶりから出場者であることは間違いない。
心はライバルの顔が気になり、ドアの隙間から覗いた。
よく見えなかったので、手を掛け隙間を広げようとしたが、向こう側から力が加えられ、ドアは全開になった。
「「あっ・・・」」
正面からのご対面。
「水亀実・・・」
「お前は鏡夜だな?」
実は長い髪を掻き揚げた。
その姿もさまになり、思わず見とれてしまう。
「悪いが優勝は俺がもらう」
堂々とした勝利宣言に、心は呆気をとられたが、すぐに負けじと言い返した。
「俺だって負けない」
友哉に、これから一人称を「俺」に変えろと言われたが、やはり言い馴れない。
声はもとから低めだったので、意識していれば問題はなかった。
「ま、お互い頑張ろう」
すれ違いざまにつぶやいて、実はどこかへ歩いていった。