ビューティーboys☆
一階から八階まで隈なく探したが、実を見つけることはできなかった。
もしかしたらもう体育館に行ったのかもしれないと、心が踵を返したその時、携帯の震えが制服越しに伝わった。
亜美からだ。
「まだ時間はあるのに・・・」
不思議に思いながら、通話ボタンを押した。
『心、大変大変!!』
もとから高い声をさらに高くしながら喋る亜美の背後から、異常なほどのざわめきが聞こえてくる。
「なんか、やけにうるさくない?」
『水亀実だよ!』
「もう出番きてたんだ」
『それが!めちゃくちゃ凄かったの!』
飛び上がりながら説明している亜美の姿が目に浮かぶ。
「で?何やったの?」
『それは見たほうがいいって!アンコールが凄すぎてもう一回やるから』
まるで優勝者が決まったかのような言い方。
とりあえず心はライバルを観察すべく、体育館へと戻った。
もしかしたらもう体育館に行ったのかもしれないと、心が踵を返したその時、携帯の震えが制服越しに伝わった。
亜美からだ。
「まだ時間はあるのに・・・」
不思議に思いながら、通話ボタンを押した。
『心、大変大変!!』
もとから高い声をさらに高くしながら喋る亜美の背後から、異常なほどのざわめきが聞こえてくる。
「なんか、やけにうるさくない?」
『水亀実だよ!』
「もう出番きてたんだ」
『それが!めちゃくちゃ凄かったの!』
飛び上がりながら説明している亜美の姿が目に浮かぶ。
「で?何やったの?」
『それは見たほうがいいって!アンコールが凄すぎてもう一回やるから』
まるで優勝者が決まったかのような言い方。
とりあえず心はライバルを観察すべく、体育館へと戻った。