ナツメくんの人気者理論【完】





『里緒』



突然、ナツメくんが私の名前を呼んだ。



り、里緒って…ナツメくん!?




驚いて顔をあげた途端。





ちゅっ




軽いリップ音が響いた。



へ…?




その意味を理解した瞬間、私の顔はみるみる赤くなっていった。



『里緒、真っ赤になっちゃって〜超かわいい〜』




『か、からかわないでよ!』



そう言って、ニヤニヤと楽しそうに微笑むナツメくんからプイッと顔を背ける。





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