ナツメくんの人気者理論【完】
『ナツメくん、どうかした?』
私は、少し不安になり、ナツメくんに尋ねた。
『ん?あぁ、最近、里緒が人気だからな〜オレもいろいろ大変なんだよ』
クスクス笑いながらそう言うナツメくんに私は、目を見開いた。
…私が人気者?
『だから、勝手にどっかに行かないでね…里緒は、オレのだろ?』
キューン!
か、かわいい
なんだか無性にナツメくんを抱き締めたくなった。
『う、うん…どこにも行かないよ??』
私は、そう言ってナツメくんの頭をよしよししてみた。
ナツメくんは、目を閉じて気持ちよさそうしている。
…なんだか、猫みたい
私は、そう思いながら微笑んだ。