ナツメくんの人気者理論【完】


『ナツメくん、どうかした?』



不安そうな里緒を抱き締めたい衝動にかられた。



それをなんとか押さえる。



オレは、軽く疲れたように、



里緒が人気者だからな〜…なんて愚痴ってしまう。



ホント…素直じゃないな…オレ。


里緒はオレのだろ?



なんて、言ってしまった時は、さすがに里緒の顔を見れない。



きっと…呆れたよな




でも、そんなオレの頭を里緒は、撫でてくれる。



オレは、無性に嬉しかった。


オレなんかのために一生懸命になってくれる里緒がかわいくてしかたない。




里緒大好きだ。



オレは、心の中でそっと呟いた。



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