ナツメくんの人気者理論【完】


はぁ、はぁ…



気が付くと…私は、屋上に来ていた。




…ここでよく…ナツメや雅也、それに美紀と遊んだな…



楽しかった思い出が走馬灯のように流れてきた。




『なんで…私には言ってくれないのよ…雅也のバカ…』




そう呟いた瞬間、ポタリと涙が頬をつたって流れ落ちる。




『…ウッ…ヒクッ…雅也のバカ…クッ』



涙は後から後から流れ止まる気配がない。



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