ナツメくんの人気者理論【完】
『だな、久しぶり!元気だった?』
『うん!綾人くんこそ!てか…今日はなんでこんなところに…』
そこまでまくしたてていた彩香さんは、ようやく私の存在に気付いたようで…驚いたように私を見つめていた。
『あっ…彩香、この子は、オレと同じ学校で彼女の朝比奈里緒。里緒、こっちは、中学時代のクラスメートの川崎彩香。』
『こんにちは。朝比奈里緒です、よろしくね?』
私がそう言っても彩香さんは、なぜか固まっている。
…な、何?