ナツメくんの人気者理論【完】


『朝比奈さん、さっき、職員室で先生が呼んでたよ?オレが案内するからさ』



ニコッとそう言って笑うナツメくん。



周りから見たらかわいらしい表情なのだろうが、私からしたら悪魔の微笑みにしか見えない。




『いや…自分でいけるから…』


『うん、すぐ行こうか!』



…絶対わざとよね…今のは?


私が断ろうと口を開いたときにはナツメくんがそう言いながら私を廊下へと引っ張っていく途中だった。





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