ナツメくんの人気者理論【完】
薫Side
…―――――
『ナツメ、おはよ』
『おぉ、薫か、はよっ』
これは私とナツメが中学生の頃の話。
ナツメは、野球を頑張っていたっけ?
『何?今日も朝練??』
私は、ナツメの肩をバシバシ叩きながらそう言った。
『まぁな、ぜってー今年はレギュラーになってやるぜ!!』
ニカッと笑いながらそう言うナツメは、なかなかの爽やかボーイ。
ん〜、最近、ナツメがモテてるのも妥当ってことか?
そう、最近、なぜか女子の間でナツメの株が急上昇中。
なかには、告白した奴らまでいるらしい。
少し鎌をかけてみるか…
『ナツメ〜、最近モテてるって聞いたけど、どう?』
ニヤニヤ笑いながらそう言ってみる。