ナツメくんの人気者理論【完】


薫Side



…―――――




『ナツメ、おはよ』




『おぉ、薫か、はよっ』





これは私とナツメが中学生の頃の話。





ナツメは、野球を頑張っていたっけ?




『何?今日も朝練??』




私は、ナツメの肩をバシバシ叩きながらそう言った。




『まぁな、ぜってー今年はレギュラーになってやるぜ!!』




ニカッと笑いながらそう言うナツメは、なかなかの爽やかボーイ。




ん〜、最近、ナツメがモテてるのも妥当ってことか?




そう、最近、なぜか女子の間でナツメの株が急上昇中。




なかには、告白した奴らまでいるらしい。




少し鎌をかけてみるか…





『ナツメ〜、最近モテてるって聞いたけど、どう?』





ニヤニヤ笑いながらそう言ってみる。




< 162 / 201 >

この作品をシェア

pagetop