ナツメくんの人気者理論【完】


『へ〜?ナツメに好きな子ねぇ…で、どこの誰なわけ?当然、幼なじみの私にくらい教えてくれるわよね?』




ニタリと笑いながらそう言う私にナツメは困ったように頭をかいた。




『いや〜、実はさ、知らないんだよ』




『は?』



思わず、そんな声が漏れた。





『意味わかんないんだけど?』



呆れたように私はナツメの顔をまじまじ見ながら、そう言い放った。




『ん?何が?そのまんまの意味だけど?』




そう言って、きょとんとした表情を浮かべるナツメ。



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