ナツメくんの人気者理論【完】


次の日。



『ナツメ!おは…よ…』




私がいつものようにナツメに声をかけた時…違和感に気づいた。




『お!薫はよっ!』





『おはよう、薫ちゃん』





…何で彩香がいるわけ…?




そう、ナツメの隣にはなぜかここにいるはずがない川崎彩香の姿があったのだった。





『あれ?彩香?おはよ、珍しいね〜?』




『うんっ!たまたま会ったの』





…たまたま…ね…




私は、横目で軽くナツメを睨みながらそう言った。





『薫も一緒に行こうぜ!』





朝からテンションの高いナツメがそう言った。





…この鈍感男…空気読みなさいよ…




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