ナツメくんの人気者理論【完】


『薫!何で最近、先行くんだよ?』



放課後、突然ナツメはそう言って私に話し掛けてきた。




『いや、別に…深い意味はないからさ、あはは』




ちらりと彩香に目を向けると、


じっと私とナツメの様子を伺っている。




…まいったわね…




『じゃあ、今日は一緒に帰ろうぜ!久しぶりだし!!ゲーセンでもよるか?』




彩香の視線にきづいてにいのかあっけからんとそういうナツメに私はまたため息をついた。



あぁ…だんだんイライラしてきたわ…。


よし、こうなったら…!!





そこで私は、わざと皆に聞こえるような大声で




『そういえば、最近は会えたの?ナツメの一目惚れ相手に!』





そう言い放った。




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