ナツメくんの人気者理論【完】
『おはよう、里緒!』
学校に着くと元気よく挨拶してくれたのは薫ちゃん。
私もにっこり微笑みながら
『おはよう』
と挨拶をかわす。
『あれ…?ナツメは?里緒が朝、1人なんて珍しいわね』
『あぁ…なんかさっきナツメくんからメールがあって、先に行っといてって…なんかあったのかな?』
『ふ〜ん…確かにナツメにしてはかなり異例の事態よね…』
薫ちゃんは、う〜んと唸りながら頭をひねっている。
私もだんだん不安になってきた。