ナツメくんの人気者理論【完】
『…グスッ…ウッ…』
校舎裏に私の泣き声が響く。
『……朝比奈さんてさ…そんなんだから友達できないんじゃない?ウジウジしてばっかでさ?結局最後は、人のせい??バッカじゃない?そういう愚痴は、少しでも努力してから言いなよ』
ナツメくんは、私を呆れたような瞳で見つめる。
そんなナツメくんをポカンとした表情で見る私は、すでに泣き止んでしまっていた。
『…今日ぶつかったお詫びもかねて…、オレもできるだけ、協力したげるから、自分で努力してみなよ?』
私は、その言葉に目を丸くする。
ナツメくんが…協力?