ナツメくんの人気者理論【完】

すると、里緒は、




『…言いたくないならいいよ……でも、私、もうダメかも…ナツメくん…』




今にも泣きだしそうな顔をオレにむける。





『…え？』





オレが驚いて声をあげた瞬間、





『バイバイ、ナツメくん』




そう言って、里緒は教室から飛び出して行った。




『里緒！？』




オレの叫びだけが教室に響く。




オレはすぐに教室を飛び出した。



…里緒…絶対なんか勘違いしてる




そう思いながら。