ナツメくんの人気者理論【完】
すると、
『ねぇねぇ、朝比奈ちゃん、今日オレらと遊びに行かない?』
『カラオケとかどう?』
机につっぷしている私に知らない男子たちが話しかけてきた。
『……』
『ねぇてば…』
『……』
終始、無言を貫く私に痺れを切らした男子のうちの1人が私の腕をつかむ。
パシッ
『…さわんないで』
私は、すぐさま男子の手を振り払い、荷物を掴むと、未だに唖然とした表情で私を見つめる奴らを睨み付けた。