ナツメくんの人気者理論【完】

*友達を作るには…?



*友達をつくるには…?


―――


そして、その次の日からナツメくんによる特訓がはじまった。




『あ、朝比奈さん、おはよう』

『朝比奈ちゃん、おはよ〜』




特訓その1

『挨拶をしてくれる人には、自分も爽やかに挨拶を返すべし!』



最近、ナツメくんと友達になったおかげかはわからないが、ナツメくんと仲の良い男の子たちは、私に毎朝、挨拶をしてくれるようになった。


まぁ…男子だけだけどね…。



けど、私の顔目当てじゃない男子に話し掛けられるのはかなり久しぶりで何げに緊張する。



よ、よし!せっかく話し掛けてくれてるんだから、ちゃんと挨拶しなきゃ!



私は、そう意気込み挨拶をしてくれた男子たちのほうに振り向いて…



『お、おはよう』



笑顔でそう言ってみた。




その瞬間――


私に挨拶をしてくれた男の子たちの顔がみるみる赤くなる。



え…?突然…何?


そう思って私がもう一度男子たちに話し掛けようとすると、



『は〜い、ストップ、ストップ』


どこからともなくナツメくんが現れた。




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