ナツメくんの人気者理論【完】
何が?
そう思ってきょとんと首をかしげる。
『…いや、おまえらはよくやったよ…悪かったな』
2人の肩にぼんっと、手をおくナツメくんに私は、ますます首をかしげた。
『……はいはい…朝比奈さんは、気にしなくていいからね〜?ひとまず、男子と喋れたことは、よしとして…次は、女子いってみる?』
そう言ってナツメくんは、私の肩を押した。
え、え?何事?
『ん〜、まぁ、説明は、後にしてオレの幼なじみに女子がいるんだけどさ、取り敢えず、紹介するよ』
!!
じょ、女子??
『で、でも…まだ…心の準備が…』
そんな慌てる私にナツメくんは、お構い無しで…。
『ふ〜ん?朝比奈さん、この機会逃したら一生女友達できないかもよ?それに、オレの幼なじみは、サバサバした奴だし、朝比奈さんとも気が合うんじゃない?まぁ、いやなら無理にとは言わないけどさ』
そんな言葉を言い放った。
軽く脅しを含んでいるように感じるのは気のせいだろうか?