ナツメくんの人気者理論【完】
一気に周りの雰囲気が悪くなるのを感じた。
……っ…
未だにヒソヒソと悪口を言い合うクラスメートたちに何も言い返すことができない自分が悔しい。
でも、今まででの経験上、私の言うことを信じてくれた友達は、いなかった。
…そういえば、ナツメくんは、私の言うこと信じてくれたっけ。
ナツメくんとのこの前のやりとりを思い出すと少し嬉しくなる。
けど、だからこそ、ナツメくんたちに私と関わることで評判を下げてほしくなかった。