ナツメくんの人気者理論【完】


『こちらこそ…朝比奈里緒です…よ、よろしくね』



オドオドと、そう言った私に薫ちゃんは、満足そうに微笑んだ。




『うん!私のことは薫って呼んで!私も里緒ちゃんって呼んでいい?』



『も、もちろん!』



名前で呼んでもらったことなんて、幼稚園の時くらいからない私にとっては、とても嬉しい言葉だった。




『あの…ナツメくんも、か、薫ちゃんも…本当にありがとう…』




そう言って、ペコッと頭を下げた私は、2人ににっこりと微笑みながらそう言った。





すると、さっきまでニコニコとしていた薫ちゃんが、急に私に抱きついてきて…。



『…かわいすぎる〜!何??お人形みたい〜!!てか、里緒ちゃん!お願いがある!今度一緒に遊びに行こう??里緒ちゃんを着せ替えしてみたい!』




そう言ってふふふ、と楽しそうな笑みを浮かべた。







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