ナツメくんの人気者理論【完】
『き、着せ替え…?』
私は、きょとんとした顔で薫ちゃんを見つめた。
てか…今…私と遊びにいきたいって言わなかった…?
そんな私を余所に薫ちゃんは、
『あっ、!ナツメも行きたい??かわいい里緒ちゃんの私服見たいっしょ?』
ニヤニヤとナツメくんに意味深な笑みを向けていた。
『…は?』
そんな薫ちゃんにナツメくんは、イライラとした声をあげる。
『ふふ、照れんなよ、ナツメ?里緒とは、‘まだ’友達なんだろ?別に行きたいなら連れていくけど?どうする??』
…どうやら遊びに行くことは、決定事項のようだ。
私は、軽くため息をついた。