ナツメくんの人気者理論【完】
*ナツメくんの憂鬱
*ナツメくんの憂鬱
『いいに決まってんじゃん?てか、私的には、里緒ちゃんだから来てほしいしね、じゃあ、放課後迎えに行くからね!』
薫ちゃんは、私に満面の笑みを浮かべながら『また後でね』そう言って手をふってくれた。
『う、うん』
私は、嬉しさのあまり何度も薫ちゃんに向かって手をふる。
…まさか…女の子と友達になれた上に家にまでお呼ばれする日が来るなんて…。
それもこれもみんな、ナツメくんのおかげだ。
最初は、人気者だからってだけで憧れてたけど、今は違う。
ナツメくんは、心の底から尊敬できる人だ。