ナツメくんの人気者理論【完】



―――




『里緒ちゃ〜ん!迎えにきたよ』


ドアの前で薫ちゃんが、元気に手をふっている姿が見えた。



私も薫ちゃんに軽く手を振り替えしながら、微笑んだ。







時間はすでに放課後。





朝のやり取りの後、ナツメくんとは、なぜか気まずい雰囲気のままだ。




いつもなら、休み時間の度に話し掛けてくれるナツメくんも、今日は、まだ一度も話し掛けてくれていない。




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