ナツメくんの人気者理論【完】
オレが朝比奈さんを気に掛けてることなんて、オレの周りの奴らにはお見通しなのにな…。
今日の朝だって、朝比奈さんからお礼を言われて嬉しかった。
もしかしたら、朝比奈さんの中でのオレの存在は大きくなってるんじゃないか…なんて、都合のいいことも考えてた。
けど、
『友達』
朝比奈さんの口から出たその言葉に傷ついたのはまぎれもない事実。
友達の2人もそんなオレを見て、気を遣わせてしまった。
朝比奈さんも…心配そうにオレのことを見てたのに…。
『オレ…何してんだろ…』