ナツメくんの人気者理論【完】
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その後、たわいもない話で薫ちゃんと盛り上がった。
久しぶりにすごく楽しい時間。
『じゃあ、薫ちゃん、また明日学校でね?』
『うん、里緒もね?また遊びにおいでよ。今度は、家族も紹介するからさ』
そう言って、満面の笑みを浮かべる薫ちゃんに心があたたかくなるのを感じた。
『うん!薫ちゃんも私の家にも遊びに来てね?』
『もちろん』
私は、薫ちゃんに手をふりながら家を後にした。
薫ちゃんもずっと手を振ってくれていた。