ナツメくんの人気者理論【完】


『痛い!離してよ』


男の1人がギリギリと私の腕をつかんでくる。




怖さのあまり目に涙まで浮かんだが、男たちをキッと睨み付ける。



『涙目で睨んでもこわくねーよ、つーか、何?……誘ってんの?』



ゾクッ



ニヤリと笑う男たちにさらに恐怖がつのる。




…誰か…助けて…




もうダメだ…そう感じてギュッと目を閉じた。




その時、



『触んな…』




!!


隣から不機嫌そうな声が聞こえてきた。



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