ナツメくんの人気者理論【完】
…は、恥ずかしい
ナツメくんの手の体温が心地いい。
それに、優しく私の手をつかむナツメくんにいろいろと…勘違いしそうになる。
私…たぶん…顔赤いよね…
『ねぇ、朝比奈さん?』
『っ、う、はい?』
焦りすぎてかなり吃ってしまった。
『ぷっ…なんか緊張してる?』
『え?いや、だ、大丈夫』
クスクスとおかしそうに笑うナツメくんがすっごく愛しく感じる。
…も、もしかして…私…
私は、ちらりとナツメくんの横顔を盗みみた。