ナツメくんの人気者理論【完】
すると、その男の子はちらりと、私を見た。
…!?な、何?
そして、ジーッと凝視される。
『お兄ちゃん!もう一つ質問!!どうやったらお兄ちゃんの彼女みたいなかわいい子とつきあえるんですか〜?』
!!?
さすがに私は、唖然として男の子を見つめてしまった。
ナツメくんも驚いたように目を見開く。
な、何なの…この子…
『ね〜、ちゅーはした?』
『!!』
『!?』
…この日、私がバッティングセンターで学んだことは、小学生のマセガキほど恐ろしいものはないということ…。