ナツメくんの人気者理論【完】
――帰り道
『い、今どきの小学生って…すごいね』
私は、未だに唖然とした表情を浮かべていた。
『同感。マジ…オレ…ビビった…わ』
ナツメくんも疲れたように顔を伏せている。
…でもね、私…ナツメくんの彼女って思われて嫌じゃなかった…。
夕焼けに染まる道を2人で歩きながら私は、そんなことを考えていた。
まさか…ね…。
私がこの感情に気付くのは…もうすぐかもしれない。
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