ナツメくんの人気者理論【完】
ニコニコと楽しそうな薫ちゃんは、ご機嫌で私を見つめていた。
『で、でも…迷惑じゃ…』
『大丈夫!もうナツメにも伝えたから!!』
…さ、さすが薫ちゃん行動がはやいよ
きっと、私が何か理由をつけて断ろうとするのをよんでいたんだろうな。
『…ひとまず、今日ナツメの誕プレ買いに行きましょ!まぁ、里緒からのプレゼントだったら何でも喜びそうだけどね…てか、どうせなら里緒自身をプレゼントしちゃうとか』
そう言って、薫ちゃんは意味深な笑みを浮かべる。
『!!』
焦りすぎて口から言葉が出てこない私。
『冗談だって』
…ゴメン…なんか薫ちゃんが言うと冗談に聞こえないから…
私は、ケラケラ笑う薫ちゃんを軽く睨んでやった。