ナツメくんの人気者理論【完】
『まぁ…ちょっとね…』
嬉しそうに私に笑いかけるナツメくんに胸がキュンと音をたてる。
…かわいいな
その瞬間、ドキドキと心臓の鼓動も高鳴りだす。
…私やっぱり…
『にしても…朝比奈さんがスポーツショップなんて…何か用事?』
『え…いや…ちょっとね…あはは』
さすがに『あなたのプレゼントを買いに来ました』なんて言えるわけがない。
あははと、作り笑いで誤魔化す私をナツメくんは怪訝そうな表情で見つめていた。