ナツメくんの人気者理論【完】
トタトタ、トタトタ
足音がだんだん近づいてくる。
…なんか緊張してきたかも
私は、ゴクッと息を飲んだ。
ガチャッ
『あらあら、かわいいお嬢さんね〜!!』
!!
『は、はじめまして!ナツメくんの友達の朝比奈里緒です。今日はお招きありがとうございます』
ひとまず、最初が肝心だと思った私は、思いきり頭をさげながらそう挨拶をした。
『まぁ〜ご丁寧に…こちらこそ、綾人がいつもお世話になってます』
ナツメくんのお母さんは、そう言ってニコニコとかわいらしい笑みを浮かべた。