女王のココロを奪うkiss(休載)


……って、制服着たまま!!!

当たり前の如く皺くちゃだ。

ちなみに祐斗を見ると上はYシャツ、下はジャージ、て、それあたしの学校用のジャージ!

……背が近いからか足のとこまくってるからか、意外と馴染んでる。



「あんたちゃっかり……」

「なに、脱がせてほしかった?」

「違うけど!!……あぁーショック」



そう沈み切っていたとき。

ガチャ



「ちょっとかれん、すごい音とすごい声がしたんだけどどうかした?」



母親がいきなり部屋に入ってきた。

母親すら女扱いしていないことがよくわかる。



「って、あら。ベッドから落ちたの?おバカさん」

「……」

「おはようございます。昨日はいきなり泊まってしまってすみませんでした。床で寝させていただきました」



にこっ、この家で見せる猫かぶり祐斗の登場である。

ちなみにいつの間にか起き上がってベッドを椅子に座っていた。

床で寝てたとか嘘つきやがって。



「あらあらあら、そうだったの?ごめんなさいね、ちゃんと寝られた?よかったらこの後そこにあるベッド使ってもいいのよ?体中痛いでしょう」

「いえ、大丈夫です、これくらい」
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