女王のココロを奪うkiss(休載)
いろいろごたごた騒ぎがあったが、何とか登校。
ちなみにあたしの後をついてくるように祐斗も一緒に家を出た。
「行ってらっしゃい。がんばってねー」
「はい!行ってきます!」
そう爽やかに答えたのは猫かぶり祐斗。
あたしは手を振っただけである。
なんで見送りまでしてくるんだあの親、もう小学生じゃないんだけど。
「つーか、ついてくるなバカ斗」
「あ?だから同じ学校っつーことにいつになったら気付くわけバカレン」
うちの親が見えなくなったらもうこれである。
口が悪い悪い。
「あんたさぁ、なんでうちの親の前だけ猫かぶってんの」
ふと聞いてみる。
「なんでって、俺がいきなり性格変わったらあの二人失神でもして夢に逃避行しそうじゃねーか。あの二人は嫌いじゃねぇんだよ。お前は気に入らねぇけど」
その気に入らない奴に朝キスしてたコイツは一体何を考えていたんだろう。
たぶん一生理解できない。
嫌がらせかもしんないな。