女王のココロを奪うkiss(休載)
子供ですでにナンパを覚えてた祐斗と違って、あたしは男の経験ないってわかってるくせに!!
もうやだ、コイツやだ……。
「すねるなよ、しかたねぇから俺が引き取ってやるって」
「しかたないとか!何なの何様アンタ何様!?」
「他にいい案あるの?」
じー、見つめられる。
考えてみたけど、やっぱり祐斗は頭がよくて、あたしよりいろいろと考えられるから、これ以上の案は見つからない。
……あれ、どことなく距離が近づいてるような気がする。
「お前、俺のこと利用しただろ。弟子にしろっつったやつみんな俺のとこに回してきただろ」
「……う、うん」
「だったらその延長でいいだろ。俺のこと使え。隠したいなら隠してやる」
祐斗……。
そんな、祐斗が優しく見える。
なんでだろう、ちょっと微笑んでるからかな。
少し、子供のころの名残が見える……。
「隠す代わりに、俺の欲求くらい満たせよ?」
「……は?」
それだけ言うと、やっぱり気のせいではなく近付いていた祐斗があたしに覆いかぶさり、あたしの記憶にある限りでは二回目のキスを体験した。