赤い筆箱
プロローグ
「虐待」「愛情」「悲しみ」「苦しみ」・・・
それらが本当に自分に疑問を問い掛けるのは恐らくそれらの経緯から現れている今の自分ではないかと私は考える。


虐待をされていた・・・その時よりもずっと後に感じるもしくは体が反応を示す、それは人間が学習能力を持っているからだ。

「幼い頃食事を残すことを母親に執拗に叱責されて育った人がいた。その人は大人になった今でも友人と食事に行っても食事を残すことが出来ない、残したからといって友人は叱責したりすることはないのに体がそれを恐れて残すことを許さない」

私は思う「なぜ?十分苦しんで来たのに、なぜ今ここでまたくるしまなくてはいけないの?私がいけないの?」

そんな私が未来の自分に出会う為にまた歩き出す
< 1 / 4 >

この作品をシェア

pagetop