普通のあなたと片目の私


私が昨日見たこと、全て話した。


山田さんが本当は伊集院さんだってこと。


本当は眼鏡やモサモサの髪ではなく、今風の垢抜けた人だったこと。


知らないと言われたこと。




「そっかぁ…」




七海さんは遠くを見つめた。


私は一呼吸置いて次の言葉を紡ぐ。
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