普通のあなたと片目の私


「あ、美雪。」




呼ばれて振り返ると山田さんの顔があって…




「やっぱり綺麗だ。」




そう言って優しく私の髪を撫でてくれた。


心臓がさっきよりも早く動き出す。




「行こう、美雪!」




私は名残惜しそうな山田さんの手からするりと離れ、七海さんと共に我が家へ向かった。
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