普通のあなたと片目の私


「断られたら……立ち直れねー…」




この言葉だけは本音のように聞こえた。


聞こえてしまった。



だから、




「じゃあ、お願いします。」




「え!?」




俯いていた顔がガバリと上がる。




「だから、キス。して下さい。」




すぐに彼は私を抱き寄せ、私の唇を奪ってきた。
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