普通のあなたと片目の私


「ちょっと付いてきてくれない?」




大学の講習も終わり、いつもの公園へ向かうと山田さんがそう言った。


七海さんには今日は2人っきりにしてあげると言われたので彼女は居ない。




「うん。」




何だかいつもの山田さんと雰囲気が違った。


七海さんといい山田さんといいどうしたんだろう?


山田さんは私の手を強く握り、足早に歩き出す。


…握られた手が少し痛い。
< 195 / 256 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop