普通のあなたと片目の私


案内されたのはホテルだった。




「お願いだから…付いてきてくれないか?」




さすがの私でもそういう知識くらいある。


付き合って1ヶ月も満たしていない。いくら何でも早すぎではないだろうか?




「……一生のお願いだ。
今は美雪の全部が欲しい。優しくするから。」




演技には見えなかった。一体あなたは1人で何を抱えているのだろう?




私には分からない。




だけど、
< 196 / 256 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop