普通のあなたと片目の私
「…親父は…何でそんなに俺を悲しませたいんだよ……」
「悲しませたいのではない。伊集院家繁栄のためだ。」
いわゆる"政略結婚"だった。
「頼むよ…親父…
俺は美雪が本当に好きなんだ。アイツが居るから…頑張れるんだ。」
「嘘を吐くな!会社を1ヶ月以上も休みおって……景山から全て話は聞いた。」
美雪をおとすための月日が…こうも裏目に回ってしまうなんて……
「きちんとやることはやってただろ!?」
「株価が少し下がっていた。その恋はお前に不要なもので邪魔な存在だ。」
………何でだよ…