普通のあなたと片目の私


「どうして?」




お父さんが聞いてくる。


私が学校で噂と中傷の的だと言うことをお父さんには話していない。


知っているのはお母さんだけだ。




「…………お母さんの料理が食べたいから…」




「そっかそっか。キヨミの料理は確かに美味しいからね。」




お父さんはうんうんと頷き、外食を中断してくれた。
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