あなたの中心軸は私です。




「おいっ!ツバサ大変だぞっ」

情報を得た翔が珍しく慌てながら戻ってきた。

俺は翔にどうした?と落ち着かせながら言った。

「姫様が2年生のヤバそうな奴に連れてかれたって」

食堂には親指姫に会いに来たようなもんなのに親指姫がいないって。

「ちょっと、俺トイレ行ってくるわ」

そう言い、翔を見やるとニコッと何かを楽しんでいるような笑顔で「かっこ悪いとこだけは見せんなよ」と言った。




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