あなたの中心軸は私です。




***

人があまり寄らない学校の裏庭。

今、私はそこにいる。

「あの...何をすればいいですか?手っ取り早く話してくれると助かります」

牛乳を握りしめながら背の高い2人を見上げる。

「そうだな、じゃあ俺か、こいつ好きな方にあっついチューしてくれよ」

不良の1人がこいつ、と指を差しながら言ってきた。

「チューって...え?」

意味が分からず聞き返してしまう。




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