あなたの中心軸は私です。



***

あのお人形のように愛らしく、小さくて、優しく笑う親指姫が怒るとこんなに怖いなんてしりませんでした。

最初はちょっとした出来心だったんだ。

2時限目終了後、暇だったから翔と1-Fに行ったんだ。
そしたら丁度教室で平瀬ちゃんと話すクルミちゃんの姿が見えたんだ。

だから、後ろから包み込むように抱きついてみたんだ。

立ったままだと、さすが、というほとクルミちゃんは小さくて、たまたま俺の手がクルミちゃんの胸にあたっちゃったんだ。

あれは、ビックリした。

見た目、すっごく小さいのに胸が大きい。
いや、体目当てで近付いたわけじゃないからっ。





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