あなたの中心軸は私です。




***

ここ2週間一緒にいて分かった。

優しいイメージしかなかったけれど、彼は立派な男の子であり、立派なドSの才能を持った子なのだ。


たぶん、いつもヘラヘラ笑ってるツバサくんを見ていたら、想像もつかないだろう。

たまたま耳に入った翔くんとの会話は、ちょっとエッチな話しだったし、私が嫌な感じなことを言ってくる。


ツバサくんが私に引っ付いてくるから私は、女の子たちの視線に怯える毎日だし。

ツバサくんのアホ。


「いててっ!なにクルミちゃんっ」

少々の苛立ちに身を委ね、ツバサくんの頬を摘まんだ。


と、言いつつ、最近無理矢理ツバサくんの膝に座らせられているからか、この場所が居心地良く感じる。




< 32 / 63 >

この作品をシェア

pagetop