あなたの中心軸は私です。
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海。
それは、男のロマンが詰まった場所。
そこへ行こうと提案してくれた平瀬ちゃんには、感謝しきれない。
学校では、光の王子なんてカッコいい呼び名があるけど、俺だって健全な男だ。
気になる子には、触れたくなったり、見たくなるものだ。
「翔っ!清水っ、お待たせ!」
女子更衣室から出てきた平瀬ちゃんが、大きく腕を振りやってきた。
やはり、海パンのみの男と違って女の子は水着を着るにも時間がかかるらしい。
彼女は、美人だ。
だからと言って俺は興味ないが。
平瀬ちゃんと一緒にいるはずのあの子がいない。
俺の可愛い可愛い子猫ちゃんが。